ガットには色の種類もたくさんあります。
一昔前は色付きのガットというと淡い蛍光色のような色しかありませんでしたが、最近はポリエステル等、単一繊維が多いのではっきりした色のガットが多くなりました。
ガットの色は何で決まるか
元々のガットは天然素材である動物の腸でできていますのので、当然特別な色はついていません。
半透明の肌色のような素材自体の色が本来の色となります。
元々の素材に着色していないガットの色がナチュラル色と呼ばれるものです。
化学繊維でできているナイロン系ガットも元々の素材の色によって多少の違いはありますが、着色してない色をナチュラル色と呼んでいます。
その素材に染料や顔料を加えることで着色して、色付きガットができあがります。
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色によって性能は変わるのか
ガットに混ぜる染料や顔料の分量によってわずかに性能差ができると言われています。
色によって性能が異なってしまうというのは、メーカーもユーザーにとっても好ましくないことです。
当然、開発段階で色違いガットに意図しない性能差が生まれることがあります。
例えばシグナムプロにオレンジ色のポリプラズマと白色のプラズマピュアというガットがあります。
元々は同じガットの色違いということで開発されていましたが、混ぜる顔料の違いによって白色のガットの方がよりソフトな打ち味となりました。
同じ名称で性能に違いがあり過ぎると困るので、その白色のガットを違う名前のプラズマピュアといった名称で売り出すことになったといった裏話があります。
グリップテープは白色が性能が良い
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プロが使っているグリップテープは白色が多いということを知っていますか?
グリップテープは元は白色で、そこに色を足すことで色んなカラーのグリップテープが製造されます。
色を足すことでわずかながら性能が落ちると言われているので、プロは白色を使う場合が多いのです。
ガットの場合は染料や顔料で混ぜた打ち味も含めて開発研究されているので、色付きのガットが性能が悪いとは言えないでしょう。
ナチュラル色と色付きというバリエーションがあるガットなら、わずかながら違いがあるのかもしれません。
まとめ
色によって性能の違いは多少でてきます。
ただし、ガットはそこも含めての性能として開発されているのでそこまで気にする必要はありません。
ラケットと違いガットは気軽に違うものを試せるので、気分によっていろんな色のガットを試すのも良いでしょう。
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