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ボールの飛びは気温によって左右される

季節や気温にかかわらず、ずっと同じテンションで張り続けていませんか?
気温が下がるとボールの飛びが悪くなるので、テンションは下がる必要があります。
反対に、気温が高くなると飛びが良くなるのでテンションを上げる必要がります。

どうして気温で飛びが変わるのか

ゴルフ等の他の球技でも、冬場はボールの飛距離が悪くなると言われていますが、それにはいくつか原因があります。

気温低下による空気密度の上昇

気温が下がると空気の密度が高まるので、空気抵抗が増すことでボールの飛びが悪くなります。

気圧を同条件の1.010hpaとした空気密度の変化が以下の通りです。

30℃ 空気密度 1.1609 kg/m^3
20℃ 空気密度 1.2005 kg/m^3
10℃ 空気密度 1.2429 kg/m^3

気温が30℃の時より、10℃の時の方が7%程、空気密度が増加しています。

テニスボールのゴムの硬化

テニスボールの内部はゴムでできているので、気温が下がるとゴムがカチカチに硬くなるのでボールの反発力が落ちます。

ゴムの性質には、柔らかい柔軟性のあるゴムの状態から、ガラスのようにカチカチに硬い状態になるガラス転移点というものがあります。

大体10度を下回る頃からボールの硬化が始まると言われています。

ガットの反発性の低下

ガットも気温が下がると伸縮性が悪くなり反発力が落ちます。
冬場の朝方に、テンションの高めなポリガットで打つと、文字通り板のようにカチカチな打感となってしまいます。

自分自身のパフォーマンスの低下

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寒い冬には筋肉も硬く縮まりやすいので、動き始めはとくにパフォーマンスが低下します。

 

一年通してずっと同じテンションではダメ

以上の様々な要因で冬場にはボールが飛びにくくなり、夏場にはボールが飛びやすくなります。

ガットの寿命は一般的に3ヶ月と言われていますが、季節の変わり目で気温によってテンションを2〜3程度上下させる必要があります。

大会に出る人は、気温の差が激しい季節や、一日の中でも気温が大きく変わるので、テンション違いの別の1本を準備しておくのもおすすめです。

もちろん、その場合にはスペックの揃った同じラケットで同じガットでないと意味がありませんが。

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